~恋愛ドラマ大逆転偏~

投稿者: | 2010 年 4 月 9 日


事件簿ファイル・・・皆様から寄せられた悩み事や事件を紹介。

「好きな彼に再会したい!!」

地域の教室でスポーツを教えている杉田祥子(30才 仮名)は、仕事柄体力には

自信があった。

公民館や学校で球技は勿論、エアロビクスで体を動かしているから、その自身は

当然と言える。引き締まった身体でありながら、女性らしい体系がいつも男の目を

惹きつける。顔も綺麗でスタイルも良しとなれば、男に不自由することは無かった。

そんな彼女が体調を崩したのは昨年の春、教室には毎年のように新しい生徒が

入会し、担当する人数が増えて職場の環境が大きく変った。精神的な無理が祟って

か、寒気が治まらず、吐き気もするようになった。仕事を数日休み、それでも悪化

する一方の祥子を心配し、知り合いが嫌がる彼女を病院へと連れていった。

彼女の病院嫌いは、相当のなものだった。昔、医療ミスにより手術を数回経験した

とか。それ以来病院を、医者を信用しなくなったのだ。ところが、その不信感が吹き

飛び、祥子は驚くほどのはやさで回復。名医も歓心する自然治癒力の裏には、ある

男との出逢いがあった。

出会った彼は40才代の内科医。特別顔立ちが良いわけでもなく、どちらかと言えば

目立たないタイプの男だ。何度か観てもらう内に、優しい話し方と丁寧な対応ですっ

かり信頼をおくようになった。数回の病院を通し、すっかり先生を好きになってしまっ

祥子。なかなか告白も出来ないまま、体調が回復。すっかり完治して病院に行かな

くなると会いたいと言う衝動を抑えられなくなっていた。決心して会いに行ったが、病

院に彼の姿がない。

事務局で尋ねてみると「辞められてもう居ません」というそっけない返事だった。

祥子は彼の事が忘れられず、某調査会社に探してもらったが、結果はでなかった。

その会社に30万円という費用を払い、得られたものはゼロ。探しても見つからない

となれば、よけいに会いたくなるもの。知人の紹介で別の調査会社に依頼した。

その後、...............

見つかったとの報告が入り、急いで調査会社へ。詳しい調査結果を受取り、祥子は

告白を決意。現在、先生が住んでいる東京へ行き、意を決して告白した。然し、結

婚を前提で付合っていると断られてしまった。数日後、彼女は告白の報告と調査の

お礼をに同社を訪れた。東京へ行ったこと、この恋いが実らなかったことを親身に調

査してくれたスタッフに話した。スタッフと話しているうちに、過去にストーカー行為を

していたことを話題に出した。以前付合っていた男性の家で待ち伏せをしていたとか

スタッフはそれを聞き「そんな事をしてはいけない」と思わず注意(もちろん彼女の事

を思ってした訳だが)。

その日の夜中、調査会社の電話が鳴った。詰めていたスタッフが取ると、それは、

無言電話だった。すぐに切ると、それから何度も何度も数日に渡って電話が鳴った。

後にスタッフが祥子に無言電話の事を問い詰めるとあっけなく認めた。

なんと、依頼者はストーカーだったのだ。