うつ病とは何か

うつ病(うつびょう、鬱病、欝病)とは、気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・
焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを特徴とする精神疾患である。
WHO(世界保健機関)の疫学調査によれば、うつ病の有病率は人口の3?5%と
いわれています。したがって、決してめずらしい病気ではありません。むしろ、よくある
病気と考えたほうがよいでしょう。.
うつ病の分類
★メランコリー型
発症年齢    40代?50代
病前性格    几帳面、真面目、融通がきかない。責任感が強く仕事熱心
        秩序を重んじる、周りの人に気を遣うなど。
主な特徴    ほとんど1日中強い落ち込みが続く状態が2週間以上続く。
薬物治療の効果 多くは良好
      
予  後    休養と服薬で、全般に軽快しやすい。
★気分変調症
発症年齢    20代?30代
病前性格    失敗に弱い、閉じこもりがちで、社交的ではない、
        些細なことでくよくよ悩む、など。
主な特徴    軽度の抑うつ気分、広範な興味の消失や何事も楽しめないと
        いう感じが2年以上続く。
薬物治療の効果 多くは部分的効果にとどまるが、長期的に見るとある程度
        効果がある。      
予  後    遷延化しやすい。
★現代型うつ病
発症年齢    20代?30代
病前性格    自意識が強い、未熟、甘えが強い、プライドが高いなど。
主な特徴    過食、過眠、出来事に反応して激しい気分の浮き沈みがある。
        些細な言葉に反応する。倦怠感が強い、など。
         
薬物治療の効果 初期は比較的良好なこともあるが、全般的にはあまり効かない。
     
予  後    遷延化しやすい。